2014/10/16

【こどもとアート】ユートピアを求めて 世田谷美術館

現在、世田谷美術館で開催中のロシア革命期のポスター芸術を紹介する展覧会です。これは決してこども向けの展覧会ではないのですが、体験コーナーやバッジ制作イベントがあるなど、こどもでも楽しめる要素があります。

ユートピアを求めて
ポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム

会期*2014年9月30日(火)-11月24日(月・休)
場所*世田谷美術館 1階展示室

BA-TUの創業者かつデザイナーの故・松本瑠樹さんのコレクションの中からロシア革命期の壁新聞、映画ポスター、政治ポスターが集められた展覧会です。展示品はメッセージ性が強く、視覚的に強力に訴えてくる作品揃いです。必ずしもこどもが好むような展覧会ではないのですが、世界的に見ても珍しいだけでなく内容の濃密なコレクションを小さな時に触れるのはとてもいい経験になるはずです。

展示室の中にアヴァンギャルドなはがきをデザインする体験コーナーが設けられいます。無地のはがきにキリル文字のシールを貼り付けるものです。親子で一緒に楽しめるとおもいます。また土曜日限定ですが、100円でモダニズム・カンバッヂを作れる展覧会の関連イベントも開催されています。詳しくはこちら



展覧会にあまり慣れていないお子さんが、今回の展覧会を楽しめるような工夫を少しご紹介します。

展示品は180もありますから、全てじっくり見ていたら疲れてしまって楽しめなくなるかもしれません。そこで「お気に入りの作品が見つかるかな?」とお子さんが作品に注意を向けられるようにしてみてください。「見てみて」と促すよりも自分から作品に向きあえます。

もしお子さんがあまり興味を示さなくても、鑑賞を無理強いしないで下さい。お子さんは今、その時に、たまたま興味が湧かないだけです。興味が無いのを発見できただけでもよしとして下さい。ここで無理強いしてしまうと、今後美術館やギャラリーに足を運ぶのを嫌がるようになるかもしれません。

お子さんが騒いだり興奮しすぎないようにお子さんの様子を気にかけて下さい。もしなだめても騒いでしまうようでしたら退出して下さい。他の方の迷惑になりますし、お子さん自身が「ここでは大きな声で騒いではいけない」と学ぶことができます。その時に、親は決してヒステリーを起こしてはいけません。何事もなかったようにすっと退出して下さい。

これはとても魅力的な展覧会なので、親だけが夢中になり過ぎないように注意して下さい。もっと楽しみたいと思ったら、お子さんを誰かに預けるか、夫婦や友人と交代でじっくり楽しむ工夫をして下さい。親子で美術館へ行くときは、あくまでもこどもが主役となるようにしてみてください。

今回の美術館では体験コーナーや関連イベントがありますので、ぜひこれらを利用して楽しい思い出を作ってみてください。世田谷美術館は砧公園内にありますので、鑑賞後は外へ出て思い切り遊んで下さい!

(今後もこどもが楽しめるような展覧会やイベントを見つけたら、ブログやTwitterで発信する予定です)

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